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5αリダクターゼとは?AGAとの関係や抑制方法について解説

東京駅の近くのAGA治療専門の「AGAINメディカルクリニック」で院長をしている武石と申します。
当院に来られる患者さんは、20代~30代と若くして薄毛の症状にお困りの方が多くいらっしゃいます。
本記事では、そんな薄毛にお悩みの方に向けて、AGAや薄毛、抜け毛等に関する情報をお届けしておりますので、少しでも不安のある方は参考にしてみてください。

薄毛やAGAについて調べたことがある方は「5αリダクターゼ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?5αリダクターゼとは、AGAの原因となる男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)を生成する還元酵素です。ここでは、5αリダクターゼの種類や特徴、抑制方法について解説をしているので、ぜひ参考にしてみてください。

5αリダクターゼとは?

5αリダクターゼとは、人間の体内に存在する「酵素」の一種です。男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変換する役割を持っており、男性型脱毛症であるAGAの発症に大きく関与しています。また、前立腺肥大症の原因にもなっています。

そもそも酵素って?

そもそも酵素って何?と思われる方も多いかと思います。ここでの酵素とは、人体内で、消化、吸収、代謝、排泄などで起こる化学反応を引き起こすための触媒となっているタンパク質のことです。その酵素のうちの1つが5αリダクターゼであり、テストステロンと結合し、ジヒドロテストステロンに変換するという働きを持っています。

5αリダクターゼとAGAの関係とは?

前述でも少し触れた5αリダクターゼとAGA(男性型脱毛症)の発症の関係について具体的に説明します。

まず、AGAの発症のメカニズムについて簡単に説明します。AGAは「TGF-β」と呼ばれる脱毛因子による脱毛作用によって症状が進んでいきます。脱毛因子は先述でも説明したジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンとアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体が結合することで生成されます。

そして、このジヒドロテストステロンは、男性ホルモンであるテストステロンが還元酵素である5αリダクターゼによって変換されて生成されます。つまり、5αリダクターゼはAGAの発症の原因ホルモンを生成する酵素なのです。

なお、5αリダクターゼの活性度については親の家系から遺伝すると言われているため、活性度が高い遺伝子を引き継いでいる人ほどAGAを発症しやすい傾向があります。

5αリダクターゼの役割は?

5αリダクターゼはAGAの原因になる酵素とお伝えしたため、「こんなのない方がいいんじゃないか?」と思われている方もいらっしゃるかと思いますがそんなことはありません。5αリダクターゼにはしっかりメリットもあるのでお伝えします。

5αリダクターゼは男性の身体作りに必要

5αリダクターゼによって生成される男性ホルモンであるジヒドロテストステロンは、筋肉や骨の成長や、性機能の維持といった男性の身体づくりに役立っています。つまり、5αリダクターゼがないと筋肉や骨は衰え、性欲も減退してしまうのです。

また、AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは副作用として、性欲の減退が現れる場合がありますが、それは治療薬によって5αリダクターゼの活動を抑えているためです。

5αリダクターゼは実は2種類存在する!

このように、メリットとデメリットをお伝えした5αリダクターゼですが、実は「I型」と「II型」の2つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

①Ⅰ型

Ⅰ型の5αリダクターゼは側頭部や後頭部に多く、全身に分布している還元酵素です。皮脂腺や毛乳頭細胞に存在しています。Ⅰ型は皮脂の分泌量に大きく影響しており、ニキビや毛穴の詰まりなどの肌トラブルの原因になります。また、ヘアサイクルを正常化し、育毛促進因子を作り出すため、Ⅰ型はAGAに関係ないという説もありますが、確実なことはわかっていません。

②Ⅱ型

Ⅱ型の5αリダクターゼは前頭部や頭頂部に多く、脇や髭、陰部といった部分に分布しており、毛乳頭細胞に存在している還元酵素です。Ⅱ型はⅠ型に比べるとジヒドロテストステロンを多く生成し、ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞に結合して脱毛因子を発生させます。そのため、Ⅱ型の5αリダクターゼはAGAの発症や進行に大きく関与していると考えられています。また、その反面で頭部以外の発毛を促すという特徴もあります。

5αリダクターゼはどんな人に多いの?

先述では5αリダクターゼの特徴について解説してきましたが、「実際にどんな人に5αリダクターゼが多いの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるかと思います。それぞれタイプごとに説明します。

Ⅰ型:肌や皮脂が脂っぽい人
Ⅱ型:髭や体毛が濃い人

Ⅰ型の5αリダクターゼは多いほど皮脂の分泌量が増えるため、肌が脂っぽい人に多い傾向があります。また、Ⅱ型の5αリダクターゼは頭部以外の発毛を促すという特徴があるため、体毛が濃い人に多い傾向があります。

5αリダクターゼの抑制方法

ここまででお読みいただいた方の中には、AGAの発症を防ぐために5αリダクターゼを抑制したいという方もいらっしゃるかと思います。そこで、AGA発症を防ぐ5αリダクターゼの抑制方法について具体的に解説します。

①5αリダクターゼを抑制する栄養素を摂取する

5αリダクターゼを抑制する栄養素は主に3つです。

・イソフラボン
・亜鉛
・d-リモネン

イソフラボンは主に大豆に多く含まれている成分で、女性ホルモンである「エストロゲン」と類似した働きがあり、AGAの原因となる5αリダクターゼの作用を抑制する働きがあります。また、牡蠣やしじみに多く含まれている亜鉛はミネラルの一種で、髪の毛の主成分である「ケラチン」というタンパク質を作り出すために必要になります。そして、d-リモネンはみかんの皮にしか含まれていない摂取が難しい栄養素ですが、こちらも同じく摂取することで5αリダクターゼの抑制が可能です。みかんの皮をそのまま食べるのは難しいと思いますので、細かく刻んでジャムなどにして摂取するといいでしょう。

②薬の服用

5αリダクターゼはクリニックで処方してもらえるで抑制することができます。薬は以下の2種類です。

・フィナステリド(プロペシア)
・デュタステリド(ザガーロ)

なぜ2種類あるのかについてですが、これらの薬は作用する5αリダクターゼの種類が異なります。フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼに作用し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方の5αリダクターゼに作用します。

それならデュタステリドのみでいいのではないかと思われるかと思いますが、デュタステリドにはフィナステリドより料金が高く副作用が出やすいというデメリットがあります。そして、ほとんどのAGAの原因になっているのはⅡ型の5αリダクターゼと言われているので副作用や料金に懸念があるという方はフィナステリドの服用で十分です。フィナステリドで効果が見られないという場合はデュタステリドの服用を検討してみてください。

まとめ

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があり、Ⅱ型がAGAの発症に大きく関与しています。Ⅱ型の5αリダクターゼの活性度は遺伝によって決まり、髭や体毛が濃い人ほど活性度が高く、AGAを発症しやすいといった特徴があります。また、5αリダクターゼは抑制する方法があり、イソフラボンや亜鉛、d-リモネンといった栄養素の摂取や薬の服用で抑制することができます。

現在薄毛の症状に悩まれていたり、ご両親の家系に薄毛の方がいて将来薄毛にならないか不安という方は今のうちに予防をしておくことをお勧めします。また、クリニックでは無料の毛髪検査を実施している所もあるので頭皮の状態が気になるという方は一度足を運んでいてはいかがでしょうか?

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毛穴から2~3本生えるのが正常な毛髪。薄毛が気になる箇所は本数が少なかったり、毛髪が細かったりします。マイクロスコープを使うとよく分かりますよ。
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