薄毛について気にされている方は「AGA」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
AGAとは、男性型脱毛症と呼ばれる男性に発症する脱毛症です。AGAは発症すると徐々に薄毛が進行し、最終的にハゲてしまう病気なのですが、ハゲ方にいくつかの種類があります。
そこで、この記事ではAGAのハゲ方の特徴とAGAが発症してしまう原因について徹底解説します。薄毛が気になっている方はここで紹介するハゲ方と一致していないか確認してみてください。
目次
AGAには大きく3種類のハゲ方があります。ここではハゲ方の特徴について実際の画像をお見せしながら説明します。
M字ハゲは、頭頂部より前側(生え際)の髪の毛が薄くなり、正面から見るとM字のように見えるのが特徴です。そして、M字ハゲは日本人の中で一番多いハゲ方で、当院へご来院いただく患者様も48%がM字型の症状をお持ちです。また、生え際ということもあり、普段前髪をおろしている方ですと初期症状に気づくことができないため、M字ハゲの患者様はある程度薄毛が進行してから気づくという方が多い傾向があります。そのため、普段から生え際は確認しておくといいでしょう。スマートフォンなどで写真を撮って記録しておくのもおすすめです。
U字ハゲは、M字ハゲが進行した状態のことです。剃り込み部分が頭頂部まで進行し、正面から見るとU字型になっているのが特徴です。U字型のハゲは日本人男性の中では一番少ないハゲ方になります。というのも、ほとんどの方がM字ハゲの段階で治療を開始するため、ここまで進行することはないためです。当院をご来院いただく患者様では15%ほどがU字型の症状をお持ちです。この状態まで進行してしまうと治療を開始しても元の毛量まで戻すことが難しくなってしまうため、M字型の症状が現れた時点で治療を開始することをお勧めします。
O字ハゲは頭頂部(つむじ周り)の髪が薄くなり、上から見たときにアルファベットのOのように見えるのが特徴です。呼び方としてはO字ハゲと言われることは少なく、「つむじハゲ」と言われています。そんなつむじハゲですが、日本ではM字ハゲの次に多いハゲ方で、当院では37%の方にこの症状が確認されています。こちらもM字ハゲと同様につむじを普段から確認する習慣がないと初期症状に気づくことは難しいでしょう。当院にご来院いただく方も、人に指摘されて気づいたという方が多くいらっしゃるので、症状が進行する前に自身で確認する習慣を作りましょう。
情報元:Penn Medicine >
上記ではハゲの種類について説明しました。このようなハゲの症状は先述でもお伝えしましたが、AGA(男性型脱毛症)が原因で引き起こされていることがほとんどです。AGAは親からの遺伝によって発症のしやすさが異なります。ここでは、遺伝がどのようにAGAの発症に関係しているのか解説します。
ハゲに関係する遺伝子は以下の2つです。
「5αリダクターゼの活性度」
「アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の感受性」
これだけ見ると何のことかわからないと思いますので、それぞれについて具体的に解説します。
まず、AGAは「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンが原因で引き起こされます。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素(タンパク質)によって変換されることで生成されます。
そして、生成されたジヒドロテストステロンは「アンドロゲンレセプター」と呼ばれる男性ホルモン受容体と結合することで脱毛因子(TGF-β)を生成します。生成された脱毛因子は毛乳頭や毛母細胞に作用することで脱毛を引き起こすのです。
つまり、「5αリダクターゼの活性度」が高いほど脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロンを多く生成し、「アンドロゲンレセプターの感受性」が高いほど脱毛因子を多く生成するということになります。このように、遺伝はAGAと深い関係があるのです。
では、AGAはどのように進行していくのでしょうか。ハミルトン・ノーウッド分類表というAGAの進行度を分類するための基準として使用される表を使用して解説します。ここでは進行度について9種類を説明しますが、大きくはステージⅠ~ステージⅦの7段階となります。
ステージⅠ : 生え際から薄毛が進行し、M字型へ進行しはじめる。
ステージⅡ : Ⅰ型が進行し、M字が目立つようになる。
ⅡVertex型 : Ⅱ型の症状に加えて頭頂部の薄毛も進行しはじめる。
ステージⅢ : Ⅱ型が進行し、よりM字が目立つようになる。
ⅢVertex型 : ⅡVertex型が進行し、M字とO字がより目立つようになる。
ステージⅣ : Ⅲ型、ⅢVertex型が進行し、M字とO字が更に目立つようになる。
ステージⅤ : Ⅳ型が進行し、M字とO字が繋がり始める。
ステージⅥ : Ⅴ型が進行し、M字とO字が完全に繋がる。
ステージⅦ : Ⅵ型がさらに進行し、側頭部の薄毛も進行しはじめる。
実際に治療を行う際もこのハミルトン・ノーウッド分類表を参考にしながら、適切な治療を選択することがあります。ただしこの分類表は、脱毛の進行は個人差や元々額が広い方もいらっしゃるため、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありませんので、参考程度にご覧ください。
いかがでしたでしょうか。男性のハゲのほとんどは遺伝によるAGAという脱毛症が原因となっており、ハゲ方は3種類、進行度は7段階あるということを説明しました。
AGAは進行性の脱毛症のため、自然に治るということはありません。また、先述でも解説しましたが、AGAは症状が進行するほど治療は困難になり、治療効果を実感するまで時間を要する分、治療費も高くなります。なお、毛根が死滅してしまった部分に関しては治療薬を使用しても改善は不可能です。そのため、症状に不安がある方は早めにAGAクリニックで専門医師へ相談し、治療を開始することをおすすめします。
クリニックによっては無料の毛髪検査を行っているところもあるので、ご自宅のお近くで検査ができるクリニックを探してみてください。なお、アゲインメディカルクリニックでも無料毛髪検査を行っておりますので、症状が心配な方はお気兼ねなくご相談ください。
PAGE TOP
東京駅の近くのAGA治療専門の「AGAINメディカルクリニック」で院長をしている武石と申します。
当院に来られる患者さんは、20代~30代と若くして薄毛の症状にお困りの方が多くいらっしゃいます。
本記事では、そんな薄毛にお悩みの方に向けて、AGAや薄毛、抜け毛等に関する情報をお届けしておりますので、少しでも不安のある方は参考にしてみてください。