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「髭が濃い人ははげる」は本当?髭の濃さと薄毛の関係を医師が解説

東京駅の近くのAGA治療専門の「AGAINメディカルクリニック」で院長をしている武石と申します。
当院に来られる患者さんは、20代~30代と若くして薄毛の症状にお困りの方が多くいらっしゃいます。
本記事では、そんな薄毛にお悩みの方に向けて、AGAや薄毛、抜け毛等に関する情報をお届けしておりますので、少しでも不安のある方は参考にしてみてください。

「髭が濃い人ははげる」

皆さんはこのような噂を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
果たしてこの噂は本当なのでしょうか?

本記事では、皆さんが気にされているこの噂の真実や、髭の濃さと薄毛の関係について丁寧に解説していますので、是非参考にしてみてください。

「髭が濃い人ははげる」は半分本当で半分ウソ!

結論からお伝えすると「髭が濃い人ははげる」というのは半分本当で半分ウソです。

薄毛はジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンがいくつかのステップを踏んで薄毛を引き起こします。半分本当とお伝えしたのは、髭が濃い人はDHTが生成される原因となるテストステロンという男性ホルモンを多く持っているからです。そして、半分ウソとお伝えしたのは、DHTが脱毛を引き起こすためにはいくつかのステップを踏む必要があり、その段階でも薄毛になりやすい人となりにくい人で分かれるからです。

これだけだとよくわからないという方もいらっしゃると思うので以下で具体的に解説します。

半分本当とはどういうこと?

前述でも簡単に説明しましたが、「髭が濃い=はげる」が半分本当とお伝えした理由は、髭が濃い人にはテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが多く存在しているからです。

テストステロンがどのように薄毛に関係しているのか具体的に解説します。テストステロンは5αリダクターゼという還元酵素によって薄毛の原因となるジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されるという特徴があります。そして、ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容体に取り込まれることで脱毛因子(TGF-β)が生成されます。最終的に、脱毛因子が毛乳頭にある毛母細胞に作用することで脱毛が進んでしまうのです。

脱毛までのステップを簡単に説明すると以下のようになります。

①テストステロンが5αリダクターゼによってDHTに変換される
②DHTがアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)に取り込まれ脱毛因子が生成される
③脱毛因子が毛乳頭にある毛母細胞に作用することで脱毛が引き起こされる

つまり、テストステロンが多いということは薄毛になる要素の1つになるということです。このことから「髭が濃い=はげる」が半分本当とお伝えしました。

半分ウソとはどういうこと?

「髭が濃い=はげる」が半分ウソとお伝えした理由は、テストステロンをDHTに変換する5αリダクターゼの活性度、DHTを取り込んで脱毛因子を生成するアンドロゲンレセプターの感受性は人によって異なるためです。

そして、5αリダクターゼの活性度とアンドロゲンレセプターの感受性は親から遺伝すると言われています。つまり、髭が濃い(テストステロンが多い)からと言って必ずしもはげるわけではないのです。これが半分ウソとお伝えした理由です。

そもそも髭が濃いの基準とは?

男性であれば誰もが生えている髭ですが、どういう髭が濃いのかについて明確な基準はありませんが、以下のような特徴がある場合は濃いと判断してよいでしょう。

・朝に髭を剃っても夕方には髭が目立ってしまう
・人と比べて髭が密集して生えている
・髭が太い
・髭が生えている面積が広い

髭が濃い人がやるべき薄毛対策5選

髭が濃いからはげるというわけではないとお伝えしてきましたが、それでもテストステロンの量は髭が薄い人と比較すると多いため、薄毛になる要素は多いといえます。そのため、常に薄毛対策を行い、少しでも薄毛のリスクを減らすことが大切です。ここでは、髭が濃い人がやるべき薄毛対策を5つ紹介します。

①栄養バランスが整った食事を取る

髪の毛の成長には栄養バランスの整った食事が必要不可欠です。特に、ビタミン、ミネラル、タンパク質の3つの栄養素は髪の毛の成長に必要になるためバランスよく摂取するようにしましょう。

また、その他にも大豆類に含まれているイソフラボンには女性ホルモンであるエストロゲンと似た効果があり、摂取することで5αリダクターゼの働きを抑制することができます。

②睡眠をしっかりとる

食事と同様に、髪の毛の成長には睡眠も欠かせません。睡眠には、薄毛や抜け毛の原因となる疲労やストレスの解消だけでなく、髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌や血行を促進する効果があります。

注意しないといけないのは、成長ホルモンは入眠後3時間の間に最も多く分泌されるため、継続的な睡眠を取る必要があることです。理想としては、6~7時間の継続した睡眠を取ることが望ましいです。

③適度な運動をする

運動には、薄毛の原因となる血行不良やストレスの解消、そしてジヒドロテストステロン(DHT)の排出や自律神経のバランスを整える効果があります。

DHTは、汗や尿によって排出されるため、ジョギングやサイクリングといった有酸素運動で減らすことができるのです。逆に筋トレなどの無酸素運動は体に負荷を与えるため、それがストレスとなってしまうことがあるので注意してください。

④ストレスを発散する

ストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスが崩れる原因になります。自律神経が乱れると交感神経が優位に働くようになり、交感神経が優位に働くと血管が収縮するため血行不良を引き起こします。血行不良になると頭皮に必要な酸素や栄養を送り届けることができなくなるため、髪の毛の成長を阻害します。そして、その状態が長く続いてしまうと薄毛を引き起こしてしまうのです。

そのため、ストレスは溜め込まずに定期的に発散するようにしましょう。散歩や読書、趣味に時間を使うなどストレスの発散方法は様々ですので、ご自身に合った発散方法を見つけてみてください。

⑤頭皮マッサージをする

頭皮マッサージには血行促進効果があるため、薄毛対策におすすめの方法です。

先述でも簡単に説明しましたが、頭皮の血行が良くなると毛根に必要な栄養を送り届けることができます。また、頭皮マッサージにはリラックス効果もあるためストレス予防にもおすすです。

頭皮マッサージは、指の腹で頭皮を抑え、円を描くように優しく揉み解すことがポイントです。

参考文献:healthline >

対策してもはげてくる場合はクリニックで治療を受けましょう

どれだけ薄毛対策をしていてもハゲてきてしまうという方は一定数いらっしゃいます。その場合はAGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が高いです。特にAGAを発症している場合は前頭部頭頂部から薄毛が進行するという特徴があるため、ご自身の症状と当てはまらないか確認してみてください。

そして、AGAが疑われる場合は早めにクリニックで治療を受けるようにしましょう。AGAは早期に治療を開始すれば元通りの毛髪状態に戻すことが出来ます。しかし、治療が遅れてしまうと元通りに戻すことは難しくなり、治療が長引くことから費用もかかってしまいます。

この判断であなたの人生が変わると言っても過言ではないため、迷ったらまずはAGAクリニックで毛髪検査だけでも受けてみることをお勧めします。毛髪検査であれば当院を含め、無料で行っている所もあるためご自宅の近くにそのようなクリニックがないか探してみてください。

無料の毛髪診断 実施中です

無料カウンセリングでは頭皮の状態を確認し、AGAの進行が認められるかのチェックのほか、
治療を進める場合の期間や費用についてのご説明をおこなっています。

医者
毛穴から2~3本生えるのが正常な毛髪。薄毛が気になる箇所は本数が少なかったり、毛髪が細かったりします。マイクロスコープを使うとよく分かりますよ。
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