この記事をご覧になられている方は、20代で薄毛の症状があり、「もしかしてこれってAGAかも?」とお悩みになられている方が多いのではないでしょうか?
実際に当院へ来院していただく方の74%は20代の男性で、来院頂いた方からは以下のような質問をいただきます。
「2、3年前から生え際が後退してきたのですが治りますか?」
「髪を濡れていると地肌が透けるのですがどうにかなりませんか?」
「育毛剤で改善しなかったのですが、治療すれば治りますか?」
結論、治療の開始が早いほど毛髪の状態も改善しやすいです。
ここでは20代がAGAになる原因や対策、治療方法について徹底解説します。AGAの症状にお悩みの男性の方は是非参考にしてみてください。
目次
AGAって40代~50代以降で発症するんじゃないの?と思われがちですが、実は早い人で10代から発症するという方もいらっしゃいます。気になる発症率ですが、20代の日本人男性は『10%』と10人に1人がAGAを発症しています。
最近抜け毛が増えてきたような気がするけど、まだ若いし大丈夫と思っていると気づかないうちに薄毛が進行し、取り返しがつかなくなってしまうということもありますので注意が必要です。そのため、少しでも薄毛の症状に自覚のある方は早急に対策を行うことをおすすめします。
参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
AGAは年齢に関わらず、『遺伝』が原因で発症します。そして、AGAの原因となる遺伝子は以下の2つです。
①5αリダクターゼの活性度
②アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の感受性
これだけ見ても何のことか分からないという方がほとんどだと思いますので、用語の意味を説明しながら解説します。
まず、5αリダクターゼの活性度についてですが、これが高い人ほどAGAになりやすいと言われています。5αリダクターゼとは、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)という薄毛の原因となる男性ホルモンへ変化させる還元酵素(タンパク質)のことです。この活性度が高いほど、生成されるDHTが増加します。
そして、アンドロゲンレセプターの感受性についてですが、これも感受性が高いほどAGAになりやすいです。アンドロゲンレセプターは、男性ホルモン受容体とも呼ばれ、ジヒドロテストステロンと結合することで脱毛を促す脱毛因子(TGF-β)を生成します。この感受性が高いほど、生成される脱毛因子が増加します。
なお、生活習慣の乱れや間違ったヘアケア、ストレスやホルモンバランスの乱れもAGAの原因と思われがちですが、直接的な原因にはなりません。こう言うとAGAとは関係ないと思われるかと思いますが、AGAの進行を早める原因やその他の薄毛の原因になるので注意が必要です。
AGAは治療を行うことで症状を改善させることが出来ます。ただし、これはAGAが治るというわけではなく、あくまで進行を止めているという状態なので治療を中止すると症状は再び現れます。そのため、治療の目的はAGAを治すということではなく、症状の進行を食い止めることであることをご理解ください。
また、AGAの治療には以下のようなものがあります。
内服薬や外用薬を使用した治療方法です。主に使用されている治療薬はフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの3種類でそれぞれ役割が異なります。
フィナステリドとデュタステリドはAGAの進行を止める『守り』の薬です。そして、ミノキシジルは発毛を促進させる『攻め』の薬でこれらの薬を組み合わせて治療を行います。治療の流れとしては、フィナステリドとミノキシジルを使用し、発毛効果が十分に得られたらその状態を維持するためにフィナステリドのみを服用いただくようになります。
また、フィナステリドとデュタステリドは同じ守りの薬ですが、デュタステリドの方が効果は強いが副作用が出やすく料金が高いといった違いがあります。
ミノキシジルを毛根直下に直接注入する最先端の治療のことです。薄毛の進行度や毛髪が薄くなっている部位に合わせて薬剤を調整し、髪の毛よりも細い針で注射します。頻度目安としては月1回です。
メソセラピーのメリットは直接薄毛部分に薬剤を注入できるため、治療薬と比較して効果が現れやすく、頭部以外の発毛を促さないという点です。
また、当院ではミノキシジルの働きを効果的にするために、発毛成長因子複合体、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸、網ペプチド、複合ビタミンを配合しています。
植毛はその名の通り、薄毛部分に髪の毛を移植する治療法です。
植毛のメリットとしては、効果をすぐに実感できるという点がありますが、デメリットとして、治療薬やメソセラピーと比較すると費用がとても高くなってしまう点があります。
20代から治療を始めるとこの先も治療を続けないといけないことから「費用が嵩むのではないか」「継続することで薬が効かなくなるのではないか」と不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。
そこで、20代からAGA治療を行うことのメリットとデメリットをお伝えします。治療することに不安があるという方はこちらを参考にしてみてください。
20代から治療を開始してしまうと費用が嵩んでしまうと思われる方もいらっしゃいますが、実は早いうちに治療を開始したほうが総合的な費用は安く済みます。その理由は、AGAの症状が進行してしまうとその分必要な治療が増えてしまうからです。治療薬には発毛を促す薬と毛量を維持する薬の2種類ありますが、治療開始が早い程、発毛を促す薬の服用期間は短くなり、維持する薬のみの服用で済むようになるため、費用が安くなるわけです。
治療開始が早ければ早いほど、毛髪の状態は改善しやすくなります。薄毛が進行すると毛根が死滅してしまい、そこからは二度と髪の毛が生えてこなくなります。早期段階であれば死滅している毛根はほとんどないため、元の状態に戻すことができるのです。
20代であれば、ヘアスタイルや身だしなみのオシャレをしたいと思っている方が多いはずです。しかし、薄毛になってしてしまうと思うようにスタイリングができなくなってしまい、自信を無くしてしまうという方も少なくありません。早期に治療を開始し、毛髪状態を改善することでスタイリングでオシャレもでき、自身につなげることができます。
メリットとして、治療が早いほど総合的な費用は安くなるとお伝えしました。しかし、それでも20代にとっては負担が大きくなってしまうでしょう。発毛を促す薬を使用している間は大体ひと月当たり1.5万円〜3万円になります。維持のみになると月5,000円前後の料金になります。
AGA治療薬には妊活に影響を与える副作用が現れることがあります。副作用の例としては、勃起不全(ED)、性欲の減退、精子量の減少等があります。そのため、妊活を予定している方は治療方法について必ず医師へ相談してください。
先述にて、生活習慣の乱れや間違ったヘアケア、ストレスやホルモンバランスの乱れがAGAの進行を早める原因になるとお伝えしましたが、逆にこれらの対策をすることでAGAの進行を防止したり、治療効果を高めることが出来ます。
食事はAGA予防にとても重要です。まず、髪の成長に欠かせない栄養素として、ビタミン、ミネラル(亜鉛)、タンパク質があるのでこれらはバランスよく摂取してください。そして、AGAを予防する栄養素として、イソフラボン、d-リモネンがあり、これらはDHTの生成を阻害する効果があります。イソフラボンは大豆、d-リモネンはみかんの皮から摂取することができます。
睡眠は髪の成長に非常に重要で、自律神経やホルモンバランスを整えるために最低でも1日6時間は睡眠をとるようにしてください。睡眠の質が悪くなると、血行が悪くなり髪の毛に栄養が回りづらくなってしまいます。
ジョギングやスイミング等の有酸素運動には血行促進やDHTの排除、ストレスの解消といった効果があり、AGAの対策として効果的です。ただし、過度な運動は逆にストレスになってしまったりと、逆効果になってしまう可能性があるため無理のない運動を心がけてください。
ストレスは睡眠不足と同様に自律神経やホルモンバランスを乱す原因になります。ストレスが溜まることによって血行が悪くなり、髪に栄養が行き届かなくなり、AGA治療の効果が出にくくなってしまいます。そのようなことにならないように、日々リラックスする時間を確保したり、読書や趣味に時間を使ってストレスを発散するようにしましょう。
ヘアケアも血行を促進させる手段の1つです。とくに、お風呂上りに頭皮マッサージをすることは効果的で、頭皮を優しくほぐしてあげることで血行が良くなります。なお、頭皮マッサージの際は爪を立てたり、強く揉むのは頭皮が傷つく原因になるので注意してください。
改めてお伝えしますが、AGAは治療の開始が早いほど効果も実感しやすく、総合的な費用も安く済みます。そのため、AGAと疑われる生え際や頭頂部の薄毛症状が現れたら早めにAGAクリニックで治療を開始しましょう。
なお、現在の毛髪の状態が分からないという方は、クリニックによって無料毛髪検査を行っている所もあるので一度検査をしてみることをおすすめします。当院でも初診料や毛髪検査を無料で行っておりますので、現在の頭皮状況に少しでもご不安のある方はお気兼ねなくご相談ください。
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東京駅の近くのAGA治療専門の「AGAINメディカルクリニック」で院長をしている武石と申します。
当院に来られる患者さんは、20代~30代と若くして薄毛の症状にお困りの方が多くいらっしゃいます。
本記事では、そんな薄毛にお悩みの方に向けて、AGAや薄毛、抜け毛等に関する情報をお届けしておりますので、少しでも不安のある方は参考にしてみてください。